海抜0m黒部川河口に学生たちが集う。2年連続のスカイブルー、静かな富山湾、早くもコアジサシが空を舞い飛ぶ、絶好の日になってくれた。
前方の天空に浮かぶ雪の北アルプスに向けて、水に浮かぶみどりの扇状地の真っ只中をツアー軍団が進んでいく。チーフ ガイド兼ペースメーカーを勤める水嶋先生はトップでグイグイと歩き要所の説明をされる。水博の君島さんが先生のアシスタントガイドを絶妙のタイミングで努める。今回のツアーのポイントは「五感で扇状地を感じとる」「扇状地の生産性と持続性との調和」だった。午前、庄助川は扇状地の中央に湧水を源流とする川で、そこで生活する中での水環境、生産性向上のための洪水との戦いについて学ぶ。午後は扇状地の地質改善を成し遂げた流水客土事業による米収量の飛躍的増産と黒部川への畏敬は多くの水神を生み出してきた碑蹟を多く見た。
「扇状地の人々は黒部川が無ければ生きていけなかったが、黒部川は扇状地の人々がいなくても生きてきた」黒部を慈しむ意味を教えられた。
河口から愛本橋まで約20kmのツアー7時間は若者たちと共に学んだ1日だった。
(K.K)
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■日大・水嶋教授
学生47名
■解説ガイド・スタッフ
君島 勝 さん
中西 勉 さん
■水博物館構想推進室
木本 桂春
長谷川憲二
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