(2005.11.17)+(12.20)

アキグミジャム・グミ酒のレシピ


 今年(2005年)のフィールドツアーで初めてアキグミの観察や食べ方について、富山市科学文化センターの太田先生に解説していただいた。その際に教えて頂いたアキグミジャムやアキグミ酒の作り方を掲載します。


☆アキグミの摘み方
まずは、アキグミを摘みます。河原でも、小さいものから大きく熟したものまであります。黒部川では、下黒部橋(河口から1km)のところから宇奈月町音沢(河口から16km)まで分布しています。その中で10年目(2-3m)位の木で紅色まで熟しているものが良いようです。摘む際にグミのヘタを取ると後で便利です。また、ゴミも最後に取り除いてください。
 
熟したアキグミを探すのも重要なポイントだよ ヒヨドリジョウゴは毒があるから間違えないでね

☆グミジャムの作り方
《材料》
 グミ   :適量
 砂糖  :グミの量(こした後のもの)に
        対して8割の量
 レモン汁:少々
 
《作り方》
@摘み取ったグミを潰さないようにザルで軽く水洗いし、よく水切りする。
 

Aグミを水気のない鍋に入れ、弱火で煮ながらしゃもじで軽くつぶす。種がはがれてくるまで、水分が出たら強火で充分煮る(5〜6分程度)。この際、焦げ付かないようにかき混ぜ続ける。
 

B種や皮を除くため火からおろし、ザルなどを使ってゴムへらを使って裏ごしする。
 

Cこしたグミに砂糖を加え、焦がさないようによくかきまぜながら煮る。灰汁を取りながら、しゃもじですくってたれる程度になったら、仕上げにレモンの絞り汁を加え、つやが出てきたら火を止める。※冷やすとさらに固まるので、それを考慮して粘り気を見極める必要があります。
 

D熱いうちに熱湯消毒した広口ビンに詰める。

※ 煮詰める鍋はステンレスやホウロウなどのアルミ製以外の鍋を使うことをお勧めします。アルミ製の場合、酸が強いため溶けることがあります。

写真にあるように、クラッカー等と一緒に食べるとおいしいです。木の実入りパンにつけて食べても美味でした。ヨーグルトに入れる方もいるとか。

<謝辞>
 ジャムのレシピ・写真撮影に関して、富山市科学文化センターの酒井先生や植物ボランティアのご協力を得ました。


☆グミ酒
《材料》
 グミ       1.5キログラム(摘み取ったその日のもの)
 ホワイトリカー  1.8リットル
  氷砂糖      300グラム
  レモン      4個(皮をむいて輪切りにする)
 青シソの葉    30枚くらい
《作り方》
 広口の瓶に、グミ、レモン、青シソの葉、氷砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。このとき、グミは洗わないこと。3ケ月後、グミ、レモン、青シソの葉を捨て、残りをガーゼでこし冷暗所に保存する。
          レシピ元:富山市科学文化センター
 
今回作ったもの。雨の日に摘んだため水分を落としてから作ったが、本来なら晴れた日がベストです。今後どのように変化するか、写真を更新していきます。 ツアースタッフのMKさんのぐみ酒 [詳細]

<一ヶ月後の状態>

写真では解り辛いですが、若干液体に色がつき始めてきました。
   


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