円筒分水漕(農業用水利施設、魚津市東山)
(えんとうぶんすいそう) |
地区
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魚津市
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地域区分
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片貝川流域
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テーマ
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2
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分野
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農業土木
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場所
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魚津市東山 |
所有者・管理者
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魚津市土地改良区(問合せ先) |
電話番号
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0765-22-5656 |
昭和30年に竣工したこの円筒分水槽は先人の卓越した技術と熱意の中で誕生し、富山県で初めて使われた工法で、直径9.12mの円形刃型堰により水を3用水路へ配分しています。水源は黒谷地先・片貝第一発電所放水口より受けて黒谷堰堤の取水と合流、発電併用導水路トンネルを経て貝田新地内で、左岸及び右岸の各用水へ公平に分水しています。左岸の貝田新より片貝川を逆サイフォン(和名:伏越し)で横断(L=163.2m)して、水路トンネル(L=135m)で右岸の円筒分水槽に接続しています。この円筒分水槽の特徴は分水槽の中心流速と側壁流速との差が分水量に影響されず、各用水路の面積割を円周長で正確に比例分水されており、上流からの水量の変化に影響されないで、公平に分配され現在も東山、青柳、天神野の農業用水、生活用水として利用されています。サイフォン水路は片貝川河底5.5m深い位置にあり水量は最大で毎秒2.05m3流れサイフォンの水位差は2.88mです。 県内で比較的規模の大きいのは、とやまの名水に選定されている「上市川沿岸円筒分水場円筒分水槽」で、比較的小さな施設としては「赤祖父川円筒分水槽」があります。 (みずはく「地域学芸員」記) |
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