中山ため池(十二貫野湖)
(なかやまためいけ(じゅうにかんのこ))

地区
黒部市
地域区分
旧扇状地
テーマ
1,2
分野
農業土木

場所
黒部市中山
所有者・管理者
黒部川左岸土地改良区
電話番号
0765-52-0262
 十二貫野台地の中腹にある中山地区に点在していた13ヶ所のため池を十二貫野用水の改修工事にあわせて整備統廃合し、用水と連結されたため池で、平成7年9月に着工され、平成11年12月に完成しました。
 中山の地にため池が多く点在していたのは、この地域の水のほとんどが黒部川支流の宇奈月谷及び尾の沼谷等から引かれる、十二貫野用水に限られており、災害時や夏季の干天等で寸断されることが多く、慢性的な水不足になっていたため、先人たちが多くのため池を造って水を確保していました。しかし、築造から100年も経過しているものもあり、施設の老朽化が進み、水漏れや大雨の際には決壊の恐れがあったため、水害を防止し、営農の安定を目的として造られ、地域農業の発展に貢献する他、豊かな水辺空間を与えてくれる大切な施設です。

 中山ため池(十二貫野湖)の概要
貯水量  :268、000m2
受益面積:159Ha
提長   :335、5m
標高   :253、3m
水深   :9,0m
事業費  :28億9千5百万円

 水漏れを防ぐ為、池底部及び斜面部が塩ビシートとベントナイトシートの二重構造(遮水工法)となっている。

(みずはく「地域学芸員」記)


位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「水を求めて十二貫野用水」 十二貫野用水歴史冊子編纂委員会
「十二貫野湖現地看板」 黒部川左岸土地改良区
「カモ親子の農村日記」 ネット富山県農村環境創造基金

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