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舟川新と計画的集落
(ふなかわしんとけいかくてきしゅうらく) |
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地区
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朝日
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地域区分
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旧扇状地
台地 |
テーマ
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2
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分野
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歴史
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場所
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朝日町大家庄 |
所有者・管理者
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電話番号
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舟川新は、朝日町大家庄地内にある現在戸数58戸の整然たる集居集落である。これは、明治30年代に「郷土建設百年の大望」を抱く有力地主の後継者、藤井十三郎氏と山崎市次郎氏の二人の青年が農村の発展には「作業の合理」と「田己改正」が必要であると住民を説得させ、苦節10年の長い歳月を費やし、総工費1万7千円を投じ、明治39年11月に完工させたものである。
集落の形成にあたり、地区中央部に南北に走る幹線道路を設け、その両側に家屋を移転させ、この事業と平行して、鍬・スコップ等を使用工具として、村民の労力による耕地整理を実施し、集落の生活空間と生産空間を分離するという脳荘改造の先駆的事業であった。 耕地への通作距離の合理化と労力の節減、20町歩余の増歩と収穫増等の成果 が評価された。 村民は、大正9年、二人の徳を讃え、その志忘るるならんことを願い、顕彰碑「利用厚生」を建立した。 (黒部川扇状地研究所研究員記) |
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