じょうべのま遺跡
(じょうべのまいせき)

地区
入善
地域区分
扇端
テーマ
2
分野
考古学・郷土史

場所
入善町田中
所有者・管理者
入善町・入善町教育委員会
電話番号
0765-72-1100
 国指定史跡「じょうべのま遺跡」(昭和54年5月)。ここは以前から、須恵の壷や土師の椀等の破片が出土し、地元の郷土史家の間では古くから注目されていた。昭和45年の圃場整備事業と、その後9回にわたる発掘調査事業によってようやくその性格がはっきりした。
 遺跡の中心部では何度も立て替えられた多数の柱穴や柱根、大きな水路も確認された。建物遺構では、南向きの主屋と主屋前庭を挟んで両側に配置された脇屋からなっている。
 出土した土師からは「西庄」「寺」等の文字が書かれた墨書土器や木簡も多数見つかっており、「丈部吉椎丸上白米五斗」等と書かれたものも出土している。
 これらのことから、この遺跡は平安時代の庄所跡で、水路による物資の搬出入の拠点であったことがわかる。古代の庄所跡で建物遺構が見つかったのは全国で最初である。
(黒部川扇状地研究所研究員記)

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
備 考
昭和61年6月20日
「入善町史資料編1」入善町史編纂室
平成 3年3月30日
「入善町の文化財」入善町教育委員会

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