平曽川沖の深層水
(ひらそがわおきのしんそうすい)

地区
入善町
地域区分
海浜
テーマ
1
分野
海洋

場所
下新川郡入善町下飯野海岸沖合い
所有者・管理者
入善町農水商工課(問合せ先)
電話番号
0765-72-1100
 海洋深層水とは、「太陽光が届かないため水温が低く安定しており、細菌や科学物質による汚染も少なく、栄養素などを豊富に含んでいる海水」を言います。通常は、200メートル以深の海水を海洋深層水と呼んでおり、地球に存在する海水の、約95%を占めていると言われています。
 富山湾は大きく分けて三つの層で構成されており、海岸に近いところには河川などの影響を受けた塩分濃度の低い「沿岸表層水」、その下層から200〜300m付近には「対馬暖流系水」、そして300m以深には低温の「日本海固有水」が無尽蔵に存在します。この日本海固有水が入善(平曽川沖)の海洋深層水です。
 深層水取水施設では水深384mに設置されている取水口から、一時間に約100tの海洋深層水を取水することができます。
 この深層水は、一年を通して約1〜2℃と冷たく、清浄で、表層水の約10倍のミネラル分を豊富に含んでいることから、未知の可能性を秘めた新しい地域の資源として、大きな注目を集めており、現在、食品、健康飲料、化粧品、医薬品など様々な分野で活用され、商品化が進められています。
 平成17年9月に、「富山湾の深層水」として「とやまの名水」に追加認定されています。
(みずはく「地域学芸員」記)

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「とやまの名水」 富山県生活環境部文化環境保全課 P.70
「入善町ホームページ」:内容、写真

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