愛本姫社
(あいもとひめしゃ)

地区
宇奈月
地域区分
扇頂部
テーマ
2
分野
郷土史

場所
黒部市宇奈月町下立地区内
所有者・管理者
下立地区
電話番号
 
愛本姫社愛本橋の脇の下立地区で親しまれてきた神社で、江戸期の浮世絵師池田英泉の描いた「花魁(おいらん)」の浮世絵をご神体としている。この浮世絵は、ゴッホが模写したことで世界中で有名になったものです。この神社の歴史はよく解っていない。毎年6月には「愛本姫社まつり」が行われ、この時のみご神体を拝められる。お祭りでは大蛇やお光の仮装行列が行われ笹の粽が販売されているが、これはこの地区に伝わる以下の伝説によるものである。
昔、愛本橋の近くに徳左衛門という茶屋があり、ここを営んでいた夫婦の娘お光が、突然居なくなった。探せど探せど見つからず3年の月日がたった盂蘭盆の頃、お光が笹の粽をお土産に帰ってきた。お光は何も語らず、次の日「赤子を産もうとおもいます。しかし、絶対に見ないで」と言い残し納戸に入り戸を締めた。が、つい中を覗いて見るとなんと大蛇に変わっていた。「これほどまでに、私の願いを反古されたからには、親子の縁はこれまでです。お土産に持ってきた粽は長持ちするので、これで余生をお送りください」とお光は言って、粽の作り方を教え、黒部川の水底深くに姿をかくしたと。

位置図
(■1/50,000 □1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「愛本のちまき しおり」
宇奈月町下立1区ちまき保存会

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