舟川新の水神社
(ふなかわしんのすいじんじゃ)

地区
朝日町
地域区分
扇央
テーマ
2
分野
郷土史

場所
朝日町舟川新
所有者・管理者
 
電話番号
 
 昭和21年に龍尾神社から分祀された神社。創立年月日は不詳ですが、三枚橋地域にある「龍尾神社」の高倉神主家文書によると、「室町時代後期天文年中(1530代)に、領主館 弾正(地方の豪族)より社領として
・三枚橋氏神(龍尾権現,神明宮)に正米三十俵
・舟川新氏神(若宮八幡)に正米十五俵
の寄進があった。」という記述があることから、16世紀に創られていたことがわかります。
 その頃は、龍尾神社前に宮道が通っており、政治・経済・文化の要所として栄えていましたが、黒部川の度重なる氾濫により、愛本廻りに宮道付替えになってから、除々に寂れていったようです。
 江戸時代後期文政七年(1824年) 高倉家神社明細書抜粋によれば、
・居住社 龍尾権現 (素盞鳴尊(すさのおのみこと))
・同殿   神明宮 (天照皇大神(あまてらすすめおおのかみ))三枚橋村
・同殿  若宮八幡 (大鷦鷯尊(おおささぎのみこと))舟川新村などは三枚橋村御鎮座。
・末社   神明宮 (天照皇大神(あまてらすすめおおのかみ))但し、此社川除之社は館御鎮座。
・末社   水神社   (罔象女命(みずはめのみこと))「水をつかさどる神の意」但し、此社川除之社は舟川新村御鎮座。
 と記されており、水神社はこの頃にあったことがわかります。
 昭和20年(1945年)敗戦により国の管理を離れ、翌21年合併されていた舟川新の水神社は分祀され、今日に及んでいます。
(みずはく「地域学芸員」記)


位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「黒部川フィールド・ミュージアムガイドブック」 建設省北陸地方建設局

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