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　この牧場は昭和44年富山県の東部の酪農振興を図るため、黒部市・宇奈月町・魚津市・滑川市などが中心となって新川育成牧場組合が設立され、草地造成と施設の整備が始まった。その後、昭和51年には新川畜産公社が設立され、牧場の管理運営に当たっている。
　牧場は黒部市と宇奈月町との境界に位置する標高240mから424mの丘陵地にあり、約85haの敷地があり、乳牛等が飼育されている。
　毎年5月に新川牧場ファームフェアが開催され、和牛ステーキのバーベキューや特製のアイスクリームなどの販売を行うなど、地域農学に対する理解と連帯を深め、畜産振興に努めている。黒部市の中心街からは「緑のジュータン」を敷きつめたように見えるとともに、牧場からは南側に僧ヶ岳や朝日岳などがパノラマのように広がり、眼下には黒部川扇状地や片貝川を望み、さらに富山湾のかなたに能登半島を展望できる景勝地でもある。
（日本黒部学会員記）

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