入善のチューリップ
(にゅうぜんのチューリップ)

地区
入善
地域区分
扇央
テーマ
2
分野
農学

場所 入善町内
所有者・管理者 連絡先:入善町商工水産課
電話番号 0765-72-1100
入善のチューリップ  富山県のチューリップ栽培は大正年間に砺波市で始めて作付けされた。黒部川扇状地では昭和22年より入善町で始まり昭和40年代から平成12年までは栽培面積50ha前後を維持し全国でもトップクラスの出荷数を誇った。近年チューリップ栽培を取り巻く情勢が変り、トップの座を降りたが平成20年の出荷数量は470万球。
 チューリップ栽培は黒部川扇状地の自然条件が育んでいる。その一つは豊富で良質の水と圃場の透水性にある。球根が肥大する時に必要とする十分な水が利用でき、冬の気象条件も十分な低温と積雪による保温により球根の霜柱などの寒害から守ってくれ、太平洋側に比べて春が遅く害虫被害も少ない。
 4月中旬から下旬にかけていっせいに咲き出す、チューリップ。100品種以上の百花繚乱の花々と南天には裾野に緑のベールをまとい、背後には真っ白に冠雪した北アルプスの3000m級の連嶺を見ることができる。この絶景を見ることができるのは世界でもここ黒部川扇状地の入善町に限られる。
 この絶景は県内外でも余り知られていないので駐車場の確保や人の混雑にも困ることは無い。毎年「入善フラワーロード」として開催され、平成22年度は5.1ha・110種・220万本の花々が迎えてくれる。入善スマートIC附近で4月17日(土)−18日(日)に開催される。栽培は連作を嫌うため毎年場所が変る。
(みずはく「地域学芸員」記)

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
情報:入善町役場・商工水産課・農政係・電話
0765−72−1100(内線313)


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