上街道
(かみかいどう)

地区
全般
地域区分
旧扇状地
テーマ
2
分野
歴史

場所
 
所有者・管理者
 
電話番号
 
 旧北陸街道は、江戸時代の初めに加賀藩の参勤交代や人々の江戸往来などの為に整備された北陸路です。新川地域では、魚津-三日市-入善-泊を結ぶ黒部川を渡る街道は難所でした。黒部川は「暴れ川」で、水量の多い夏はすぐに大水となり、渡れずに何日も足止めさせられていました。この不便を解消する為に、江戸時代の1662年に加賀藩五代藩主前田綱紀によって河口より13km程上流にある愛本峡(川幅が一番狭くなっている部分、川幅約65m)に橋が架けられ、三日市-浦山-愛本-舟見-泊を結ぶ街道が整備されました。この街道を上街道(夏街道)と呼び、水量の少ない冬に渡ることができた従来の街道は下街道(冬街道)と呼ばれました。この上街道は、黒部川の氾濫にも影響を受けない様に、現在の扇状地よりも標高が高い旧扇状地に作られています。上街道に植えられていた街道松(丁松)は、黒部川左岸(黒部側)と右岸(入善側)にそれぞれ2本ずつ、計4本が残っています。写真の松は愛本より舟見に向かう途中にある「御前林」と呼ばれる並木です。
(みずはく「地域学芸員」記)


位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「河川の歴史読本 黒部川」 国土交通省北陸地方整備局黒部川河川事務所
「地域学芸員」が案内する黒部川の名所めぐり 解説ガイド

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