竜ノ口用水石管
(たつのくちようすいせっかん) |
地区
|
黒部市
|
地域区分
|
扇頂
|
テーマ
|
1,2
|
分野
|
歴史
|
場所
|
黒部市栃谷字前大谷 |
所有者・管理者
|
黒部川左岸土地改良区 |
電話番号
|
0765-52-0262 |
栃屋地内、永解谷の十二貫野用水第一分水から分岐し、大谷川の谷を挟んで対岸に水を送る為に伏越の理、すなわち逆サイホンの原理(連水管)を利用して下げ管32.7m、上げ管30.9mをつないで、水を噴き出させています。当初は木管が使われていましたが、水圧に耐えられないため嘉永元年(1848年)に石管に交換されました。石管は、(1)入り口用、(2)直線状、(3)・(4)方向転換用、(5)泥抜き用、(6)出口用、及び石管の継ぎ目の下に入れて沈下防止用として枕石があります。石管の繋ぎかたは、印籠ばめで、松脂、桧皮、テレピン油を練り合わせたものを接合部に使い水漏れを防ぎました。川端文書によれば、管65本と枕石71個を、砺波市庄川町金屋岩黒村より、1848年に伏木港から石田浦へ運ばれたことが、昭和62年に発見されています。石は凝灰岩で、1尺5寸(45.5cm)四方の断面中央に直径7寸(21.2cm)の穴をくり貫いて水を通すようになっています。長さは3尺(90.9cm)から4尺(121.1cm)、重量は200kgから、重いもので600kgで、昭和46年に現状のものに換えられるまで、120年間以上も故障なく、水を送り続けていました。 (みずはく「地域学芸員」記) |
|
|