愛本ウラジロガシ林
(あいもとうらじろがしりん) |
地区
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黒部市
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地域区分
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扇頂
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テーマ
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1
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分野
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生物
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場所
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黒部市宇奈月町愛本 |
所有者・管理者
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黒部市教育委員会(問合せ先) |
電話番号
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0765-54-2111 |
ウラジロガシは、ブナ科の植物でドングリを着け、樹高が約20mにもなる常緑高木で、県内では突出する岩崖に見られます。愛本では、愛本堰堤下の黒部川左岸に、愛本橋西端から上流へ約40mの道路下と川の間の断崖にウラジロガシを主とした原生林がみられます。中でも道路縁の岸辺には、峡谷の強い風にさらされながらも、岸壁の割れ目に根を張って大木に成長し、幹まわり2〜3mの老樹が列状に群生しています。葉の裏が粉白色を帯びる暖地性の植物が、積雪量の多い北陸の山間部の川岸に生育している特有の植生の代表的なものとして、また、ウラジロガシの分布の北限に近く、貴重であることから学会からも注目されおり、昭和42年9月26日に富山県天然記念物に指定されました。 富山県内のウラジロガシ林は、平地から神通峡、片貝谷、宇奈月温泉対岸の遊歩道周辺地などの峡谷内部まで、およそ標高500mの範囲に広く生育しています。 (みずはく「地域学芸員」記) |
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