アキグミ公園
(あきぐみこうえん) |
地区
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黒部市
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地域区分
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扇央
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テーマ
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1
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分野
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生物
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場所
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黒部市五郎八堤防内河川敷 |
所有者・管理者
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国土交通省 |
電話番号
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アキグミは黒部川扇状地河川敷の代表的な植物で、右岸左岸を問わず河原の砂礫地に数多く群生しています。洪水で荒れ地になった砂礫地に真っ先に侵入するのがカワラハハコやカワラヨモギなどと、アキグミです。四年目ぐらいで果実をつけはじめ、十年目ごろには独特の丸い樹冠の大群落となります。(アキグミが栄養もなく、ひどい乾燥地で成長する「アキグミの秘密」は当ホームページのフィールドマップをご覧ください。) 光がふんだんに当たる環境に適応した体は、光の少ない環境になると弱く枯れてしまいます。それを、黒部川の洪水が、アキグミに陰を落とす植物も含めて全部を流し去り、新たな砂礫地でアキグミが再スタートして若返った植生となる手助けをしていました。まさに暴れる黒部川の河川特性が、「洪水の攪乱を繰り返す砂礫河原を生育地とするアキグミ」の育つ環境をつくり、群落が再生を続けてきたのです。 今は、黒部川の持つ本来の氾濫という特性は奪われており、河川敷の植生遷移が進んでいます。川の安全確保と生態系保存を考えた河川管理、河川敷の破壊と再生の繰り返しを保証する仕組みが求められています。 (みずはく「地域学芸員」記) |
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