高山植物
(こうざんしょくぶつ)

地区
朝日
地域区分
上流渓谷
テーマ
1
分野
生物

場所 朝日町大蓮華(朝日岳周辺高山植物群)
所有者・管理者 -
電話番号 -
 黒部峡谷最大の支流黒薙川の源流部は白馬岳から朝日岳、犬ヶ岳の長大な山稜で構成され、山稜は特別天然記念物・白馬連山高山植物帯に指定されています。中でも朝日岳以北の黒岩平、アヤメ平、八兵衛平、朝日平、夕日ヶ原などの夏には雪田植物、湿性植物群落が百花繚乱に咲く桃源郷となります。
 冬、日本海を越えてやってくる北西の季節風は多量の降雪が朝日岳一帯を覆う、雪融けが始まる初夏7月初めから雪田が形成され周辺は春の小川となりその際から高山植物が芽吹き花を咲かせ始める。雪田のある湿原では特有の高山植物が花を付けていく。中でもチングルマは白い花を一面に咲かせていく。雪解けが進むにしたがい早く咲いたものは種子となり広がる。花と種子の二面性が各所で見れる。お花畑には、チングルマ、カライトソウ、ゼンテイカ、キヌガサソウ、ハクサンコザクラ、ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、コマクサ、タカネバラなど多種の花々が咲き、日本の高山の約70%以上の種類が存在する。朝日岳から北方へ延びる尾根は約27kmで日本海に没する。この道は昭和46年に10年の歳月をかけて地元の山岳会が栂海新道を開通させアルプスと海をつなぐ、高山植物とのふれあいコースとして登山者の人気は高まるばかりです。
ゼンテイカ
ゼンテイカ

カライトソウ
カライトソウ

チングルマ
チングルマ

チングルマ種子
チングルマ種子

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「黒部川フィルド・ミュージャムガイドブック」 
  財団法人北陸弘済会

「糸魚川の自然を歩く」 小野 健著

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