箱根の清水
(はこねのしょうず)

地区
黒部
地域区分
扇央
テーマ
2
分野
施設

場所 黒部市荻生 3106
所有者・管理者 黒部市商工観光課(問合せ先)
電話番号 0765-54-2111
箱根の清水  旧北国街道沿いにある自噴水で、休憩所として復元整備されています。また、ここでは水琴窟が奏でる、涼しげな音色を聞くこともできます。
 平成18年4月に「とやまの名水」に追加選定されています。
 「四十八ケ瀬とかや数しらぬ川を渡りて那古という浦に出づ」と松尾芭蕉が「奥の細道」でよんだ歌のごとく黒部川を渡る街道は難所でした。黒部川は「あばれ川」で水量が増えるとすぐに洪水になり、そのたびに流れを変えていました。水量が多い夏は、旅人は川を渡れず河口より13Km程上流にある「愛本橋」を経由して行かなければなりませんでした。冬、水量の少ない時は下流を渡ることができ、この街道を冬街道(下街道)、愛本橋経由を夏街道(上街道)と呼んでいました。夏街道の長屋に「箱根の清水」はあり、旅人の喉を潤したり、休憩場所となっていたようです。今でも宇奈月に上がる県道の脇で現代人の喉を潤しています。
 現地案内板によると「中略・・・「箱根」とは「大きな山」、または「神聖な山」のことをいいます。ありがたい清水です。
 神聖なあらたかな山から流れ出た浄水です。」とあります。

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「河川の歴史読本 黒部川」 
国土交通省北陸地方整備局黒部河川事務所 P.9
「黒部川フィールド・ミュージアムガイドブック」 
建設省北陸地方建設局黒部工事事務所 P.30
「とやまの名水」 
富山県生活環境文化環境保全課 P.16

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