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田んぼの中の発電所(北陸電力黒東第1〜黒西第3の6発電所)
(たんぼのなかのはつでんしょ) |
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地区
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黒部、入善
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地域区分
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扇央
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テーマ
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3
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分野
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施設
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場所 | 黒部市、入善町 |
所有者・管理者 | 北陸電力 |
電話番号 | - |
扇状地扇頂の愛本橋上流で取水された黒東・黒西の合口用水には、右岸、左岸それぞれ黒東第1〜第3、黒西第1〜第3発電所があり、合計33,200kwの発電を行っている。扇状地を潤す農業用水を発電に利用していることから、発電所は旧扇状地と新扇状地の境界の河岸段丘に4発電所、水田の平坦地に2発電所が施設され、田んぼの中の発電所として有名である。特に黒西第2と第3発電所は平坦な農地の中央にあり極めて珍しい。
6発電所は大正末期から昭和初期にかけて作られ、合計28,230kwの発電をしていたが、昭和59年から始まった合口用水路の改修完成に合わせて撤去・新設を行い、合計33,200kwと大幅な出力アップとなった。 発電能力は、水の落差と水量により決まり、高低差の低い黒部川扇状地では、発電能力に制約を受ける。取水口から海までの標高差は130mで、利用できる落差は65m程度である。 これらの発電所群は、用水を利用している為、平野部に大雨が降った場合、用水へ雨水が一気に流入し、溢水の恐れがあり、取入れ口での取水の減量や停止をする必要が生じ、豊水時でも発電量が極端に減少したり、発電できない事態が生じるという、他に無い特質を持っている。 (みずはく「地域学芸員」記) ![]() |
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