雪渓
(せっけい) |
地区
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宇奈月
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地域区分
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上流渓谷
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テーマ
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1
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分野
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雪氷
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場所 | 宇奈月町鐘釣(鐘釣の万年雪) |
所有者・管理者 | - |
電話番号 | - |
黒部川は水の宝庫である、鷲羽岳に源を発し約86kmは下流の愛本の黒部川扇状地扇頂部に至るまで3000m級の山岳地帯の狭隘を縫うようにして駆け下る。この山岳帯の平均降水量は4800ミリに達し、これは冬期の積雪量の多さがその主因である。黒部峡谷には多くの雪渓が残り、中でも十字峡上流部の剱沢は日本最大級です。この上部の下の廊下には9月頃まで雪渓が雪橋(スノーブリッジ)となり、通過が秋遅くにずれ込むこともあります。春から秋にかけて黒部の谷の支流のいたるところで雪渓に出合うことができます。
一般観光客の目にできるのは黒部峡谷鉄道・鐘釣駅付近の黒部川右岸川底に見ることができる雪渓で通称鐘釣の万年雪と呼ばれるものです。 雪渓は右岸の百貫山1800m付近から黒部川に落ち込む百貫谷への雪崩により形成されます。鐘釣に近い小屋平では冬期最深積雪460センチが記録され黒部有数の多雪地帯にあります。冬型の気圧配置は黒部川左岸の剱岳北方稜線にぶち当たり、黒部の谷は北西の季節風にさらされる事はないが霏霏と言う形容にふさわしい雪が降りしきり、黒部の万年雪の源になっています。 |
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