僧ヶ岳の雪形
(そうがだけのゆきがた)

地区
黒部
地域区分
各地
テーマ
2
分野
民族

場所
 
所有者・管理者
 
電話番号
 
 山の雪が解けるにつれて、残雪で縁取られた山肌や残雪が描くさまざまな模様を雪形(雪絵)とよんでいる。
 僧ヶ岳は立山連峰の最北端に位置する標高1885mの山であるが、山岳仏教の聖地として開山され仏ヶ嵩ともよばれていた。また、僧馬岳とも呼ばれていたのは、残雪で縁取られた山肌が尺八を吹き、馬を引く僧の姿に見られたからである。
 僧ヶ岳の雪形は進行過程により、初期・中期・完成期・末期と変化して見られ、その過程によって僧や馬の他に、ウサギ、ネコ、ニワトリなども出現し、多様な雪形を見せてくれるのが特色である。この雪形を観察できる黒部市や魚津市の地区では、雪形の進行で農耕の目安としたり、用水量 の灌漑の目安にしたりするなど農民の生活の智恵を知ることができたが、近年は雪形に対する農民の関心も薄れ、あまり意識されなくなっている。
(日本黒部学会員記)

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
備 考
 

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