下山河岸段丘【舟見野段丘崖】
(にざやまかがんだんきゅう【ふなみのだんきゅうがい】)

地区
入善町
地域区分
旧扇状地
テーマ
1,3
分野
地形

場所
黒部市愛本新-入善町舟見-朝日町窪田
所有者・管理者
 
電話番号
 
  この地域で「はば」と呼ばれる、黒部川右岸に約10kmにわたる河岸段丘で舟見野旧扇状地と黒部川扇状地の境にできました。この段丘上では縄文時代の愛本新遺跡、風野遺跡などに当時の人々の生活をうかがい知ることができます。時代は下って、近世に入ると黒部川本流より下山用水、愛本新用水などを段丘崖に施設し、水のない荒野は農地に生まれ変わりました。さらに大正年間から昭和にかけて段丘落差と農業用水を利用した低落差発電所が3ヶ所設置されました。平成4年に、旧発電所施設を使った下山発電所美術館が開館し、空間スケールの大きい、新たな発想作品の展示ができる新美術館として評価が高いものです。段崖は黒部川扇状地の扇頂部愛本の標高約160mから下って標高約30mの窪田付近で新旧2つの扇状地は縫合されます。
(みずはく「地域学芸員」記)


位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
 
備 考
「愛本新用水200年のあゆみ」 愛本新用水土地改良区
「黒部川扇状地―巡検のしおり」 黒部川扇状地研究所
「黒部川扇状地研究所 研究紀要第21号」 黒部川扇状地研究所
写真:「愛本新用水200年のあゆみ」より(承諾確認済み)

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