吉原海岸 海岸侵食
(よしわらかいがん かいがんしんしょく)

地区
入善
地域区分
扇端
テーマ
2
分野
地形・土木工学

場所
入善町吉原
所有者・管理者
国土交通省(黒部工事事務所)・富山県
電話番号
0765-52-1122
 下新川海岸は浸食が激しく、土佐湾・駿河湾と共に日本の三大侵食海岸と呼ばれている。なかでも吉原海岸は特に浸食が激しく、過去1世紀ほどの間に200戸余りの家の殆どが山側へ移転している。中には、二度、三度と移転を余儀なくされた者もいる。八幡・横山地区でも家屋の移転は甚だしい。
 かつて黒部川と小川の間の海岸には、広い砂浜が広がり、幾つもの砂丘があった。昭和21年には芦崎砂丘、園家砂丘、五十里砂丘、神子沢砂丘、木根砂丘等の多くの砂丘があったが、現在見られるのは芦崎砂丘と園家砂丘のみである。
 黒部川扇状地は、かつて河川によって大量の土砂が運ばれ堆積した平野である。ところが近年になって、数多くのダムが作られ河川による土砂の補給が止まってしまったことが、浸食の原因の一つと考えられる。
(黒部川扇状地研究所研究員記)

位置図
(□1/50,000 ■1/25,000 □1/10,000)
 
備 考
昭和62年10月25日 「黒部川扇状地の歴史と風土」奥田新作著

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