[ 2006.3.18 ]
<沢スギの春>
杉の切り株に生えている苔にも春が訪れていた。花のように見えるのは胞子嚢だろうか。コケ上に毛虫のようにみえるのはハンノキの落ち花だった。
沢スギでは、ネコヤナやハンノキは残雪の2月末から咲きはじめる。純白の綿毛に包まれたネコヤナギの綿毛の中から薄茶色の花粉が付いたたくさんの花のような雄しべが見えてくる。
ショウジョバカマは、地元の子供たちに沢タンポポと言われていた。30cmほどに伸びた花茎を半乾しにしたものを膨らましてポンポン音を出して遊んだものだ。とくに少女に人気があった。
(地域学芸員より)
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