[ 2006.7.25 ]

 

 7/23に永梅雨の晴れ間をみて庄助川の地区総出で水草除去作業が行われました。
 黒部川右岸河口に沿って流れる庄助川は、扇状地きっての湧水だけで流れるきれいな水環境(年間水温10―15℃)の川である。梅花藻はキンポーゲ科の沈水植物で、冬も温かな一定温清浄な川を好む水草で、花は梅の花に似た白い5弁の花をつけて咲くことからバイカモと呼ばれている。この川では、蔓性の茎は旺盛な生育で1m以上にも伸びて流れを止めて川底を深くする。
 富山県はこの庄助川の改修工事にあたり貴重な自然環境保存の上に立って落差溝に魚道を備え両岸を草付石積み、砂利底で改修された。従来から地区にとって改修目標は排水位低下であって、この川で繁茂する梅花藻(バイカモ)には悩まされて来た。毎年、草が繁茂して水面が30p以上も上昇して耕地の乾田化を妨げる為である。
 川の水温が冷たいことから気温の高くなった夏の行事としてこの除去の作業を行っている。川岸が高く水草除去作業は重機を使って揚げられ海岸への流出を防いで行われた。 (地域学芸員より)


庄助川の梅花藻