このテーマは昨年も同じであった。しかし、昨年に比べ今年の春は遅く、前々日と雪が降り、寒い日々が続いていた。今日は幸い晴れてくれた、春の日差しがまばゆいが、風は冷たくまだ冬が残った。最初の宮野山展望台からの扇状地は扇端部の海岸線までが見渡せ、雪のなかの散居村も見事であった、そして扇状地が肥沃な穀倉地帯に生まれ変わった歴史について、流水客土事業を通して解説された。次に生地海岸線方面の湧水探訪に入る、清水庵の湧水では上流部では飲料用水を採っている人、下流部では大根を洗う人がいて大根の皮剥いて、ごちそうして下さった。その場で口にしてその旨さに「名水」効果なのだろうかと思った。海岸線から黒部川河口付近へ海抜0m地点から見える能登半島から黒部奥山3千mの山々に感嘆した。
午後は、一等三角点・本点の園家山から沢スギに向かった、沢スギは順路の西側部分が伐採されいきなり向うの景色が見えるほどになっている、鬱蒼たる沢スギが消えうせていた、まだ東側部分が伐採されず、そこにはアオキ、ハンノキなどが芽吹きの春を見せてくれた。沢スギの伐採の確認をした所、伐採のやりすぎたとのことであった。次に黒部川左岸部を辿り、墓ノ木自然公園から、愛本橋に達した。橋の下では放流された岩魚釣の人がたくさんいる、釣り人は中部一円からの人たちだという。今冬は厳しい冬であったが扇状地の方々に春が着実やってきていた。(K.K)
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■解説ガイド・スタッフ
稲葉 泰一 さん
中村 康昭 さん
山本三樹夫 さん
■水博物館構想推進室
木本 桂春
長谷川憲二
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