(2003.12.4up)

「アキグミ酒」


 11月に調査研究で黒部川に行った時に、あきぐみが実をつけていた。アキグミは扇状地特有の植物である。みずはくHPのアキグミのページにアキグミを果実酒などにできると書いてあるので今回は”アキグミ酒づくり”に挑戦してみた。

 【2005/11/17】みずはくレポートのNo6でアキグミジャムと一緒にレシピを載せました。ご参考あれ


■アキグミの採取

 11月の下旬の休日に黒部川にせっせと車で向かった。先日、知人から下黒部川橋から右岸側の少し上流にあるアキグミは甘いよと言われたので、それを探して堤防から川原の砂利道を進んだ。するとどうだろう川の淵にずらっと居並ぶアキグミ君よ。これだけ群生していれば選び放題だと思い、ちょっとアキグミをかじってみた。渋い!隣の木の実は少し甘かった。見た目は判断つかないのだが、甘いものと渋いものがあるようだ。そこで甘いと思われる(途中で味が解らなくなってきたが)木からせっせとアキグミを取り始めた。ぐみ酒を造るのにどの位必要かを調べてこなかったので、適当に1時間くらいかけて4.5kgのグミの実を採った。

 
黒部川の川原にアキグミがずらっと生えていた   この木のアキグミの実は、甘かった
 
 
 
熟しすぎの実はつぶれるので、ちょっと熟しているのを中心にゲット   かなり取れた。この倍の量を収穫

■調理

取れたグミを家に持ち帰った。梅酒の造り方は知っていたが、アキグミ酒を造る方法が解らなかったのでインターネットで検索してみるとグミ酒がいくつか現れた。それぞれで量が違ったりしていたので、ホワイトリカー1.8リットルにアキグミが1kgと氷砂糖250gとした。まずは、アキグミを選定した。潰れたのなどあったから結構時間がかかった。選定品を綺麗に洗って、水分が残らないようにガーゼでそっとふき取った。ぐみが1kgちょっととなったが多いほうが良いだろうと思って、そのままビンに投入。あとは氷砂糖とホワイトリカーを入れて出来上がり。レモンのスライスを入れても良いと書いてあったが、まあいいか。


 
 
潰さないように    
 
 
 
ビンに1/4くらいまで入った。   完成!あとはできるのを待つばかり

 

■保存熟成

  あとは、冷暗所で保存するだけ。まずは3ヶ月くらい保存して、アキグミを取り出すのだと。そしてもう3ヶ月くらいすると出来上がりだとか。先日、某ラジオ局の水博コーナーでこの話をしたら、野畑さんがこの辺の人はよく作っていると言っていた。しまった。誰かに作り方を聞くのだった。うまくいっているのだろうか?

 




■番外編
 実は、実家に帰って親に作り方を聞きながら作っていたのだ(大体僕が簡単に作れるはずがない!)。その際に残ったアキグミを置いてきたのだが、親たちはそれをなんとジャムにしていた。アキグミは実が小さく種が多く取り除くのが大変だから種入りジャムとなったが、これがおいしい。してやられた感じだ。種を取るのには煮た後に裏ごしすればよかったのかもしれないが。  
ちょっと頂いてきた。
小生にはちょっと甘すぎた。

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