[ 2009.12.2 ]

 
堀切遺跡発掘調査現場での説明風景

黒部市堀切遺跡発掘調査説明会
(調査主体:黒部市教育委員会)

  黒部市堀切地区にて国道8号線バイパス建設に伴う、堀切遺跡発掘調査の説明会が平成21年11月21日(土)にありました。遺跡は鎌倉時代〜室町時代(約800〜400年前)の掘立柱建物跡、江戸時代(約300年前)の掘立柱建物跡や溝などの遺構と、鎌倉時代〜室町時代の陶器・漆器・五輪塔、江戸時代の陶器・木製品などの遺物が発掘されました。
また、富山県内で初めての‘こけら経‘(木片)が大量に出土しました。黒部川扇状地の地理的環境(黒部川を源にした清らかで水温の低い地下水)が保存状態の良い‘こけら経‘(木片)を腐食せずに地中に残っていました。

2009年11月21日 地域学芸員 Y・N


鎌倉時代〜室町時代の珠州焼

鎌倉時代〜室町時代の瀬戸美濃焼の陶器

鎌倉時代〜室町時代の漆器

江戸時代の遺物、下駄や箸状木製品

黒部川扇状地の地理的環境が残した薄くて小さな「こけら経」
(厚さ1mm前後の薄い木片にお経を写したもの)

江戸時代の遺構から出土した越中瀬戸焼の陶器(皿)