[ 2012.4.11 ]

 

 




 御土居(おどい)

 梅の季節の終わりに北野天満宮を訪ねました。梅園の案内板とともに史跡「御土居」の看板が眼に入りました。「御土居」とは豊臣秀吉によって造られた京都を囲む土塁で、京の防衛と鴨川の洪水対策のためだそうです。とくに東の鴨川沿いは堤防の役割も兼ねていたとのことです。また京都市内を細長く取り囲むように存在していたところから、内部を洛中、外を洛外と区分けしていたとも言われています。此処、北西の北野天満宮境内(上京区馬喰町)の紙屋川がお堀を兼ねていたとは思っておりませんでした。土塁の遺構は樹木に覆われておりよくわかりませんでしたが、堀である紙屋川は今も私達に流れが美しい景観を見せています。


2012年4月1日 地域学芸員 Y.I