(2003.10.1発行)

フィールドツアー「水博ツアー2003」
この夏から秋にかけて、ファミリーなど一般の人達を対象にして黒部川扇状地に点在している水に関連するスポットをバスで巡りながら、知っているようで知らなかったを発見し、再認識してもらうフィールドツアーを実施しています。

毎回異なったテーマを設けており、現地(フィールド)で自然史・地学・水文学・歴史・文化など様々な分野の解説員による説明を聞きながら、参加者に地域の水を体験してもらっています。

第1回ツアー 「湧水のなぞを探る」
黒部川河口に形成された砂丘に立つ参加者ら
清水の水温から黒部川との関係について解説している
8月30日に行われた第1回ツアーは、黒部川河口・黒部市荒俣地区・生地地区を巡り、地球科学的視点から参加者に“水”を体験して頂きました。

黒部川河口では川と海の境界にできる砂洲とその地形などを見学し、黒部川や海水の水温を測定しました。当日は気温が低く川と海の温度差はほとんどなかったのですが、暑い日には黒部川の水温が非常に低いことが実感できます。

荒俣地区では、海沿いの砂丘が形成され、その陸側に低地が作られるという河口と似た地形を歩きながら実感して頂きました。途中、荒俣の湧水に立ち寄り、水が湧き出る秘密を知ってもらいました。

その後に訪れた生地では、清水(しょうず)が湧水と自噴水とに分類でき、その違いについて解説しながら街の中を歩きました。ここもまた砂丘に広がる集落である事を地形の変化から確認して頂きました。

また、各所で水温を測定し湧水と自噴水の違いや黒部川との関係についても理解して頂きました。

第2回ツアー 「昔むかしの扇状地がある」
-- 9月20日 --
今回は、黒部川堤防を通り扇状地の上流部へ訪れ、数万年前から現在に至たる扇状地の変遷や数百年前の用水や取水口の跡を見学しながら昔に振り返って見ました。

「水博ツアー2003」参加者募集!
まだまだ、水博ツアーはやっているよ。

皆さん、知っているようで知らなかった
を探すフィールドツアーに、参加してみては?

今後のフィールドツアー日程
10月 4日(土)
10月18日(土)
いずれも9時から11時30分

10月4日は、“湧水にくらす生き物”と題して、湧水の川に入ってトミヨなどを観察します。また、集落の形と黒部川の関係についても解説する予定です。

定 員 25名
参加費 無料
申込締切 毎回、ツアーの2日前
テーマ・コースなどの詳細は水博物館までお気軽に。

申し込み、お問い合わせは
新川広域圏 水博物館構想推進室
電話: 0765-25-0106 FAX: 0765-24-2953
E-mail: mizuhaku@niikawa-kouiki.jp
申し込みには、氏名・年齢(学年)・連絡先(電話番号)を書いてください。


第3回水フォーラム「水のEXPO」
2003年3月18日から22日まで、大阪市インテックス大阪にて「水のEXPO−水と都市と産業、そして未来〜つくり出す水と未来〜」が行われました。

水博物館では、富山県・黒部市・入善町・とやま名水協議会と共同で「水と緑といのちが輝くとやま」という展示ブースを出展しました。

水博物館コーナーでは、水博物館の紹介や新川地域に点在する多くの水に関する素材を紹介した他、新川地域の水に関する活動グループの紹介や活動報告などを行いました。

新川地域の様々な活動を日本内外のみなさんに広く知ってもらうとともに、富山県外の様々な団体や活動グループの方々と交流することができました。

5日間の水のEXPO開催中、約7600人が富山の展示ブースを訪れてくれました。

富山のブースを覗いてくださったみなさん、そして新川地域のみなさん、どうもありがとうございました。