(2005.4.1発行)
みすはく(水博物館)だより VOL.7
水博物館構想アドバイザー会議が発足
水博物館(仮称)構想推進協議会では、博物館活動について学術的な視点から助言や提言をするアドバイザー会議を本協議会の元に新しく設けました。アドバイ ザー会議は、県内外の専門家10名から構成されており、年一回の全体会議開催の他に水博物館構想推進室を通して各委員からアドバイスを受ける形をとってお ります。

第1回目の会議は2月14日に開催しました。始めに榧根(かやね)勇筑波大学名誉教授を委員長に選任した後、平成13年度から活動を開始している構想推進室の活動の報告と評価ならびに今後の運営のあり方について議論しました。

これまでの四年間の活動については、全委員より非常に高く評価できると意見がでました。この他として、「もし中核になる建物を建てないのであれば実質的に活動を行っているのだから、ひとつ姿ができるのではないか」などの意見もありました。

今後の運営のあり方については、「地域学芸員」が活動の準備や調査の議論をするような活動の拠点の場、みんなのたまり場が最低限必要であろうとの意見が多く出されました。

この他に、田圃と沢スギ、それらと川が繋がっていないために生き物が動けない事や産業との共存など、この新川地域に適した水循環というものを具体的にイメージし活動を進めるべきであるとの提言がありました。

今後の運営のあり方等について議論される各委員の皆さん
今後の運営のあり方等について議論される各委員の皆さん
今後の運営のあり方等について議論される各委員の皆さん

●アドバイザー会議 委員名簿●
氏 名 役 職
榧根 勇 筑波大学名誉教授、元日本学術会議会員
酒井 英男 富山大学理学部教授
澤田 豊明 京都大学防災研究所助教授
高倉 盛安 元富山県立大学短期大学部教授
田中  晋 富山大学教育学部教授
永井 宗聖 元うなづき友学館顧問、県公文書館委員
長井 真隆 元富山大学教授、元日本博物館協会評議員
樋口 敬二 名古屋市立科学館館長、名古屋大学名誉教授
本多 宗高 黒部川扇状地研究所所長、富山国際大学教授
水嶋 一雄 黒部川扇状地研究所副所長、日本大学教授
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平成16年度
「地域学芸員」養成講座が終了
“み ずはく”が地域住民と共に歩む博物館として進むために、博物館活動に参画する「地域学芸員」を養成する講座が3月5日に終了しました。今回が第二期となる 講座は平成16年11月13日から始まり、水・雪・地質・植物・魚・歴史など様々な分野を4回の講座の中で勉強し、それらに関わる現地を視察しました。今 回の講座で34名の「地域学芸員」が誕生し、全体で52人となりました。今後「地域学芸員」の活躍が期待されます。 講義の様子
講義の様子
現地研修の様子
現地研修の様子

「地域学芸員」の活動
平成16年6月に初めて「地域学芸員」が誕生し、様々な活動を続けてきました。夏には“みずはくツアー”と題したフィールドツアーにおいて、解説に挑戦した方やスタッフとして活躍された方などがいました。この他、解説向上のための定例会などを随時開いております。
また、1月23日には「地域学芸員」全体集会を開き、今後の活動方針なども決定いたしました。その中で、「地域学芸員」それぞれの地元の情報や興味のある事柄の収集を行うこととなり、活動を進めております。
第1回「地域学芸員」定例会にて
第1回「地域学芸員」定例会にて