[ 2009.1.29 ]
   
   【撮影行脚から その3 園家山界隈(青少年の家界隈)】
   12月16日 撮影 (地域学芸員 GS)
 

  このあたりは最近の黒部川旧川道だ。民家も少なく山々の展望がよい(白馬はハクバかシロウマか......黒百合まつわる話etc)雨や雪の核となり洗い流されて冴え渡った冬の空気が連峰の美を演出している。
 振り向くと そこには地下水位観測ロボットが立っている。中にはIT技術を駆使した観測装置や記録装置がおかれ、やま山で降った雨や雪が、地下水となり、ここに届くのを待ちかね待っている。記録されたグラフに水位の変動を1時間ごとに記録している。秋になり降雨量が減ると水位が下がる、雨が雪になるとさらに下がる。雪は雪解けまで地下に滲みこまないからだ。大きく上がるのは上流で雨が降ったりダムが放水したりで黒部川が増水したときだ。このロボットは私たちに見えない地下水を計り記録して教えてくれる。平成7年の冬の水位は過去の最低を記録しているように思う。
この美しい風景も地下水もこのままで子や孫に伝えたいものだと思う。

 

  

(グラフについて 観測者 黒部川扇状地研究所水部会 観測場所 入善町五郎八地内 DATA吸い上げH21年1月)
              H20年9月〜H21年1月