(2006.5.2)
 

日本大学地理学科 水嶋ゼミ
  扇状地ウォーキング
     「黒部川と黒部川扇状地を歩く」


 日本大学地理学科水嶋教授のゼミで黒部川を河口から愛本まで歩く扇状地ウォーキングが毎年の恒例事業となっている。みずはくでは、昨年から「地域学芸員」とともに解説をしながら参加している。今年度は扇状地ウォーキングに加え、田植え(有機農法による稲作)も学生と共に参加したので、これらを報告する(田植えはこちら)。

■扇状地ウォーキング 

 5月2日午前9時50分に黒部川右岸河口に集まったのは、日本大学水嶋ゼミの学生と水博物館の「地域学芸員」だ。2日前は20度を越える暖かい日だったのが、前日は寒くなってきて夜半からは雨が降り出した。開催が危ぶまれた扇状地ウォーキングだが、午後から雨があがる予報を信じてスタートした。
 まずは河口において、扇状地全体の説明や人工物のない河口の様子などを観察した。その後、侵食海岸・深層水取水施設等を回りながら、再び黒部川に戻り、堤防沿いを歩いた。解説は主に水嶋先生が行っていたが、途中の霞提や庄助川源流などでは「地域学芸員」が解説をするなどしながら、学生たちと交流を深めた。堤防沿いは、段々と冷たい風が吹きはじめ、雨もひどくなったので8号線手前の旧北国街道(冬街道)まで歩き、午前中のイベントを終えた。
 お昼は、学生たちが泊まっている入善町野中の「あぐり館」で食事をし、雨のあがった午後からは、新川黒部橋の袂からスタートした。途中、舟見野や十二貫野を一望できる場所では、急遽飛び入りした入善高校の國香先生から地形について説明を受け、扇状地の形成に理解を深めた。その後、墓ノ木自然公園や墓ノ木水神社・黒東第一発電所や合口用水などで、「地域学芸員」が解説しながら、愛本橋までみんなで歩き抜いた。

 
実線は今年度のルート
(破線は例年のルート)
は主な解説場所

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