新川地域の豊富な地下水や河川水の源は、立山や黒部峡谷に降る雨や雪です。山には「どんな雪がどれくらい降っているのか」などについて、立山積雪研究会(富山大、名古屋大、東工大、立山カルデラ砂防博物館、水博物館などで構成)と一緒に調べています。冬の立山や積雪調査の様子を紹介します。


12月の黒部ダムの様子です。
黒部湖の水はまだ凍っていません。
ダムの後ろに見える山は、後ろ立山連峰の赤沢岳です。この山の真下に関電トロリーバスの走るトンネルがあります。
(撮影:飯田肇氏)

12月の立山・室堂平です。
室堂バスターミナルの周りは雪でいっぱい。玉殿の湧水飲み場もすっかり雪の中です。
(撮影:長田和雄氏)

積雪の観測は立山・室堂平で行っています。
まずはスコップで雪を掘ることから始まります。気温は約−10℃、小雪の降る中、雪掘りの開始です。
(撮影:長田和雄氏)

 

 
雪の壁ができたら、マジックで目盛りをつけて、雪温、密度、雪質、層構造、汚れなどを調べます。
(撮影:長田和雄氏)

これは超音波式積雪深計という、雪がどれだけ積もったのかを測定する器械です。
このときの積雪深は4m。山では1日で1m以上雪が積もることもあります。
(撮影:長田和雄氏)

降ってきた雪の結晶の写 真です。
きれいな六花の結晶と、あられになりかけの結晶(濃密雲粒付き結晶)、あられが見えます。
雪あられは、雪の結晶や凍結水滴が雲の中を落下してくるときにたくさんの雲粒がくっついてできます。
(撮影:飯田肇氏)

夕焼けでピンク色に染まった立山です。
(撮影:長田和雄氏)